Katayama Guitar | Developing innovative Electric Acoustic Guitar

This project is carried out in response to the Gifu Prefecture Regional Revitalization Fund project cost.

独自技術SMPUシステム搭載

Story about development 開発秘話

アコースティックエレクトリックギター史黎明期から、又、楽しみのつづき 〜 片山 一郎 〜

アコースティックギター会社の開発責任者に

私は1976年にアコースティックギター会社に入社し、ギターとの関わりを持って以来、 モノづくりの楽しさにのめり込んだ。この時代は会社にとっていわゆるピエゾ式エレアコ開発黎明期であり、 2年ほどの現場を経験後、私は社内でその開発責任者を担当する幸運に恵まれる

理想は生ギター音の忠実なる電気的増幅再生

アコースティックエレクトリックギター(以後A/Eギターと表記)の理想は生ギター音の忠実なる電気的増幅再生である。 電気的増幅再生を行うためのピックアップ方式は、大別してマグネット式、ピエゾ式、オープンマイク式が主流であったが、 中でもピエゾ式はそれぞれの方式が進化するにつれ、抜きんでてA/Eギター用ピックアップの主役の座を占めるに至った。 当時は生ギターの外観がどれだけ損なわれないかも販売上の関心事であったし、オープンマイク式よりハウリングと動きに強く、 マグネット方式より生音に近く、サドル溝内に設置するピックアップは外見からは生ギターと同様でその雰囲気を損なわなかった 事も大きな理由であったかもしれない

A/Eギターは市民権を得て今日の地位を確立

当時のピエゾ式A/Eギターの音質は、新規性に富んだが故にそれまでの生音との違いを厳しく指摘される。 6本の絃それぞれに独立したピエゾピックアップを配するサドル下方式は、先駆者としてアメリカのオベーションギターがあり、 当時として先進のテクノロジーと木材以外の素材を組み合わせたその異次元の外観と独特の音質も、”生”至上派にはアレル源となったかもしれない。 又生ギターでは無視できる聴感レベルの演奏時発生不要音も、ピエゾ式A/Eギターは忠実に再生するので、 プレーヤー間ではピエゾ式A/Eギターの特性に合わせた演奏方法の変化も生じた。更に音を電気的に再生するので、 絃のゲージは細いものが主流となる変化ももたらし、絃自体の取り替え頻度もプロでない限り劇的に減少してきているようである。 おおよそすべてのA/Eギタープレーヤーは生との音質感の違いを認識しているが、この楽器がこのように普及したのもエレキギターや打楽器、 キーボードの編成するバンドの中での生ギタープレーヤーの孤立感が背景にあった。オープンマイクではバンド内では役に立たず、 マグネットではエレキと大差ないが、ピエゾ式A/Eはその音質が他の絃楽器とは十分異なる個性を持つことが出来た。 生ギターの音ではないが他の絃楽器の音よりずっと生ギターに近い音と感じたのである。 以来A/Eギターは市民権を得て今日の地位を確立している。

研究の集大成SMPUシステム

先に記したように私は前職においてA/Eギターの開発責任者であったが、当時の開発目標とするところは、 サドル下設置ピエゾ方式A/Eギターで如何に生音を忠実に増幅再現することが出来るかという事であった。 この点に関して結論から言えば、長年にわたる数々の試みはそれなりの成果を上げてはきたが、 私が2008年に前職を辞すまでに到達することのできなかった課題となった。 2015年、私はそれまで開発を続けてきたアコースティックチェンバーの新作を研究途中に、突然今回のアイディアが湧きあがり、 迷うことなくそれに没頭することになった。考えてみれば我々が耳にする生ギターの音はあくまで楽器の外殻が振動する音をメインに聞いている。 楽器から音を拾うとしたら、ギター内部に集音装置を設置するよりその楽器外部こそ集音マイクを設置すべきではないか。 新しく発表したKatayama guitarはSMPUと名付けた装置を取り付けたこれまでの私の研究の集大成である。 私はこの方式がさらに発展し、将来A/Eギター界の更なる隆盛に寄与することを夢見ている。

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